ボクが考える六甲山のハイキング装備

ザックの中身(冬)約4キロ
ザックの中身(冬)約4キロ

いつもボクがハイキングしている六甲山は大きな町のすぐそばにありながらとても自然が豊かな山です。もともとは森林の伐採で(燃料に使う為?)ハゲ山だったところに植林して今の緑豊かな山地になったと聞きます。
そんな六甲は町から気軽にハイキングに行ける反面、遭難者も多く出している厳しい山岳でもあります。どの山でも同じでしょうが安全に登る為には必要な装備、服装があります。
ボクは表六甲の狭い山域しか行ってませんが、ここにいつも使用している装備や服装を紹介します。これからハイキング(スピードハイクや六甲ハイキング)をしようという方のご参考になればと思います。
但し、服装や持って行くものに関しては個人個人でいろいろな意見があると思います。
山の本やいろいろなホームページで研究して下さい。

いつもの装備

 

ザック、靴など  雨具、防寒着など  服装  細かいのも  お楽しみ

※各装備の細かい説明です。文字をクリックして下さい。

3シーズン用ジップオフパンツ
3シーズン用ジップオフパンツ

【基本的な服装】
※印は寒い時期の服装 ◎印は身につける物
半袖の即乾シャツ、ウインドウブレーカー、ジップオフパンツ、ウールソックス、メッシュ地の靴、※ウインドウブレーカー、※長袖即乾シャツ、※即乾長ズボン、※薄手の山用手袋、
◎時計、◎コンパス、◎ゴミ用ビニール袋、◎国土地理院の2500分の1地図の2倍拡大地図(行動する山域)、◎3色ボールペン

行動着
行動着

秋から冬にかけての行動する時の服装です。

走ったりするので薄着です。

即乾長袖シャツ1枚、汗をよくかくので止まったとき冷えを出来るだけおさえるため即乾性は再重要です。

ズボンはジップオフで半パンにしてます。

走るときや小さな岩に登る時はこの方が動きやすいです。

こんな感じでタイツを履いてる人もよく見ます。

ボクはタイツは履かないのでどんな感じか分かりません。

中間着
中間着

ウインドブレーカーでズボンはジップオフの長ズボンにしてます。

普通のハイキングならこんな感じがよいと思います。

汗がすぐ乾くシャツ、風を遮る上着は必要と思います。

山のハイキングでは、少し高くても出来るだけアウトドア専門の服がいいと思います。

またズボンはストレッチ性がよい専門の山のズボンがいいです。Gパンなどは登るときとてもしんどいです。

休憩時
休憩時

休憩の時、急激に冷えるので秋から春先にかけてはダウンを持っていきます。自分が快適と感じる温度にだんだんと重ね着するレイヤーという考え方もありますが、着るものを何種類か持って行くと荷物が多くなるのでボクは行動時と休憩時の時の服と割り切ってます。中間着はせいぜい薄いウインドブレーカーぐらいです。風をさえぎるものがあれば体感温度はだいぶ違います。カッパでも代用できます。


アウター
アウター

冬の服装です。

ウインドブレーカーも寒くなるのでもう少し厚手のものを着ます。

写真のこれは雨具です。防風にも役にたつので天気が悪くなりそうな時はこれを着ています。

行動着
行動着

山で行動する時はたいていこれぐらいです。冬は汗をかくのが怖いので薄着にしています。ルート探索などのゆっくりとした行動の時は上に一枚防風できるものを着ます。

一番重要と思う
一番重要と思う

アンダーシャツです。これが一番重要と思っています。即乾性のシャツです。かなり薄手ですが山用のものはけっこう暖かいです。

綿のシャツではなく化繊のシャツがいいです。行動すると必ず汗をかくので冷えないようすぐに乾くものでないと辛い目にあいます。

 


冬の必携
冬の必携

耳を隠せるビーニーはあたたかく便利です。

似合う似合わないは別です。ちなみにボクが被ると家族はやめてくれと言います。

手袋も絶対必要
手袋も絶対必要

動いてる時はあまり感じませんが、知らないうちに手が凍え動かなくなる時があります。手袋は絶対必要です。


冬仕様でパンパンのザック
冬仕様でパンパンのザック

【基本的な持ち物】
★12リットルのザックに以下のものを入れます。※印は寒い時期のみ
ポンチョ、防水キャップ、救急セット、マルチツール2種、細引き1.5m、ヘッドランプ、小型LEDライト×3、食料(カロリーメイト等、パン等、コーヒー、紅茶、スープ)銀マット、レスキューシート、山地図、※ダウンジャケット、※ストーブセット(ストーブ、ガス燃料110g、チタンマグ、アルミ蓋、箸、スプーン、網)※凍結用スパイク、※ウール帽子、カメラ、カメラスタンド、携帯電話、ホイッスル

※冬は荷物が多いので16リットルのザックに替えました。

【季節の服装】  

 

4月くらいから11月くらいまで
半袖即乾シャツ、ウインドウブレーカー、ジップオフパンツ(半ズボンにして裾は持って行く)、ウールソックス、即乾パンツ、メッシュ地の靴、ポンチョ、防水キャップ
※状況に応じてダウンジャケット。
★このシーズン、ボクは走ることが多いので薄着です。行動時より休憩時に寒くならないよう考えます。

12月くらいから3月くらいまで
長袖即乾シャツ、即乾長ズボン、ウールの帽子に替えます。ダウンジャケットは必ず持って行きます。
★通常のハイキングならレイヤーという考え方で数種類の服を持っていきこまめに温度管理した方が良いと思いますが、走る、歩くなど行動してる時間が多いスピードハイクは暑いか寒いしかないので休憩時に手っ取り早く保温出来るダウンジャケットを持って行きます。今のところ表六甲の山頂までの山域では長い休憩時以外ウインドウブレーカーで済ませてます。
通常のハイキングなら数枚服を持って行き、状況によりこまめに着替えた方が良い場合もあるかと思います。

ただ基本的に荷物は少なく軽い荷で行動する方が安全と思いますので重複するものは避けた方がよいと思います。(例ウィンドブレーカーはレインコートで済ます。)

残りが気になります
残りが気になります

スピードハイクでは荷物はあまり重くならないように考えます。軽い方が行動も早くなり安全だからです。(スピードハイクに限らず荷物は軽い方が安全と思います。)道具、服装は山用の軽くてかさ張らないものを使っています。
一番重いものは水になってくると思います。水場があまりないので途中補給は考えない方がいいと思います。
※荒地山周辺には水場はありますが、迷いやすいかなと思います。芦屋カントリークラブを通る登山道の水道は無くなっています。(2012年3月現在)五助堰堤周辺にもわき水はありますが、いづれの水場も関係機関はこれは安全に飲めるという保証はしてないと思います。
住吉川の水はそのまま飲んだことがありますが、あまり生水で飲まない方がよいとは思います。
夏場の山頂までのハイキングなら1リットルの水分は欲しいです。ジュース類だけでなくいろいろ使える(傷を洗う、顔をふく)ので普通の水も必要です。

ポンチョはザクっと被れて便利
ポンチョはザクっと被れて便利

●ボクが感じる季節事の特徴

春(3月~5月)
3月でもけっこう寒い日があります。年により雪が降る時もあります。
体感的な温度変化ですが、横池まではけっこう暖かくても、そこから先、とくに雨が峠あたりからはぐっと寒くなります。
夏(6月~8月)
夏はあたりまえですが暑いです。蒸し暑いのであまり木陰ですずしい風がくるような感じはしません。
沢歩きに適した季節です。水分は1リットル以上は持って行ったほうがいいですが、荷物が重くなればその分疲れて消費量も増えるので適量を考えなくてはなりません。
ボクはこの季節は水500mlと薄いジュース500mlを持って行きます。
秋(9月~11月)
表六甲の日中は11月くらいでもけっこう暖かい日が多いです。でも夕方や天候により寒い時もあるのでダウンジャケットなど手っ取り早く保温出来る服は必要と思います。
この季節は着るものにまよいますが少し荷物が多くなっても保温出来る服は必要と思います。
冬(12月~2月)
山頂近くと有馬への魚屋道は道が凍り付いてる場合があります。雪の多い季節は雨が峠を過ぎたあたりからアイゼン等が必要な場合もあります。
ボクは山越えして有馬まで行くときは靴に滑り止めのスパイクをつけます。靴は年中通してアイゼンが付けられないトレラン用の靴なので、靴に巻けるタイプのスパイクを使っています。

●地図について
ハイキングルートは整備されているし山岳地図のなかには間違いのあるものもありますが、どんな方でも地図は持ったほうがよいと思います。
初めての道で、ルートを誰かに教えてもらう時も地図を携帯していたらその後の行動が取りやすいです。それに地図読みの楽しさも感じてくると思います。
コンパスもあればいいですが、表六甲のハイキングルートなら北と南の位置関係は分かりやすいと思います。高い山が連なって見えてる方が北で、町や海が見えてる方が南です。
荒地山の迷いの森や、深い谷に入ってしまうと位置は分かりつらくなります。山馴れない方でオリエンテーリングでない普通のハイキングを計画ならあまり変な枝道に入らないことをおすすめします。