山頂で天気が悪くなり、白石谷に入ってすぐの堰堤に着く頃には雨になっていました。谷に出ると林の中のように雨を凌げないのでいやだなっと思ってるとすぐに太陽が出てきました。堰堤を４つ過ぎ（この前は３つと書きましたが４つでした。）巻き道を通り谷底に下り、ゆっくりこの深い谷を楽しみました。地獄谷ではあんなにいっぱいの人に会ったのに、ここでは遠くに一人の人影を見ただけでした。

有馬まで来たので温泉に入って帰ることにしました。実はこの前白石谷を通って有馬に抜けた時も温泉に入って帰ろうと思ったのですがいつもの銀泉がとても混んでいて入れませんでした。どうやら金泉が休みで銀泉に人が集中したようです。その時はしかたなかったので駅のトイレで体を拭き、シャツだけ替えて帰りました。でも電車の中でボクからでる臭い匂いは半端なものではありませんでした。だいたい汗っかきの上、早いペースで登るので汗の量が半端ではありません。当然汗臭くなります。普通なら歩いて家に帰るので問題ないのですが有馬からはいつも電車で帰ります。普通風呂に入って着替えるので臭いのはザックだけです。ザックだけならみんなに我慢してもらえるかなっと甘い考えで電車に乗ります。でもその時は体はマシだったと思いますがザックがものすごく臭かったのです。ボクの半径２メートルには人が近づかなかったようです。そこでこんな辛い目にあわないようになにかよい手はないか考えました。

ようするにザックを密閉すればよいのです。そこで山屋さんで買ってきました。ポケッタブルザックです。これは優れものです。とても小さく、しかも防水（ボクがポンチョで使ってる素材、コーデュラです。）なので当然匂いも外に漏れません。靴以外も全て着替えて匂い対策は完璧です。帰りの電車の中ではワザと中学生女子の横に座って反応を見ました。女子の自然な態度はこの作戦の成功を物語っています。

また何かひとつ、山で克服したような気がしたハイキングでした。

この爽やかさを維持する為に、今日は三宮での餃子とビールはパスしました。

汗臭さはなくても餃子とビール臭いおっさんでは元も子もないからです。

でも次回はそんなことも忘れて餃子とビールでハイキングをしめることでしょう。

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